極めてかもしだ(3)
かもしだ君に恋のライバル登場!? 要に恋する中津川は、かもしだ君と要が一つ部屋に同居していることに嫉妬し、何かとちょっかいを出してくる。
カンニングさせることを条件に、かもしだ君は二人の恋のキューピッドに名乗りをあげるが…!?寮を追い出されたかもしだ君は空家に住み着き、自殺を図ろうとしていた雪子さんと知り合う。
二人は空家で暮らしはじめたが、ある日男が彼女を迎えにやってきた。
かもしだ君は雪子さんとかけおちをする約束をして、駅のホームへ急ぐが…!?寮生名簿を頼りに旅に出たかもしだ君だったが、生徒達は冷たく、知り合った男にカマはほられて散々。
お腹は減るし、お金は無いし、体は臭いし、寮生名簿を無くして行き倒れ寸前のかもしだ君は、ついに要の家に辿り着く。
成績別クラス編成に反対し、立会演説会で要への愛を告白し、なれるとも思っていなかった生徒会長に当選してしまったかもしだ君。
ボーゼンとするかもしだ君だったが、成績別クラス編成を廃止できたらキスしてくれるという要の言葉に一念発起!?いまここに人類がかつて生んだことのない頭脳の持主が現れて、一万年に一人しか理解できないといわれるユダヤの古書をひもといて、その文字の裏側にかくされた「悪魔を呼び出す術」にふけっていたとしたら、どうであろう。
我が「悪魔くん」がそうなのだ…… 幻の奇書、ここに蘇る!赤貧時代の水木しげるが描き切った救世主の受難物語。
―――真にマンガの奇書、革命の書が何であるか、と問われれば、僕は間違いなく東考社版の『悪魔くん』を挙げる。
売れなくなっていた貸本マンガ末期の出版の中でも記録的に売れなかったとされるこの書は、全国に900部ばらまかれただけだったと言われている。
その後、妖怪マンガで水木しげるが人気作家にならなければ、本書はまさに“世紀の奇書”としての立場を全うしていただろう。
(米沢嘉博)続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60007499