課長島耕作(2)
島耕作が、ニューヨーク勤務で関係を持つようになったアイリーンには、もう1人の恋人、ボブがいた。
2人の男は敵意の握手と殴り合いで始まった仲だが、アイリーンを馬車で迎えるタキシードの騎士となる。
そんな3人への吉報が変化した。
アイリーン推薦でもあるボブのイラストの採用が、広告主である社長の偏見のために取り消されたのだ。
社長が同じアパートの住人と知った島とアイリーンは、ボブ売り込み作戦を開始する!島耕作はラスベガス出張中に、一晩で1万ドルをつくらねばならなくなった。
八方ふさがりの上、タイムリミットは5時間。
だがここはギャンブルの街・ラスベガス。
島は1000ドルを元手に、ルーレット勝負に出た。
いつしか勝負は、腕利きの美人シューター・パメラとの一騎打ちとなった。
彼女は島にサインを送るそぶりを見せ、時間切れ寸前、赤黒の二者択一を挑んで来た。
果たしてサインは嘘かまことか!? 島は運命の勝負に賭けた!初芝電産会長の突然の死が、様々な波紋を巻き起こした。
株のインサイダー取引が行われ、島耕作は知らぬ間に片棒をかつぐ。
だが島は取り分としての金を受け取らなかった。
副社長の後任争いの中でも、大泉派からの誘いをけった。
そんな島を大泉は気に入り、副社長に就任後も、自らの派へ誘う。
だが大泉の女・典子と島の関係がバレてしまった。
島は異動となり、京都での生活が始まった。
美術界の大物ルーキーとして各賞を総なめにした池上徹。
彼は、島耕作の赴任している京都事業所営業部の新人社員だった。
島は彼に意欲と才能の片鱗を見るが、その宣伝部へとの強い希望は、コネ優先で、個人の才能など見極められない大企業の論理によって踏みにじられ、池上は辞職していった。
企業人として生きる自分を思う島耕作に、京都の冬の風が、せつなく染みる。
島耕作は赴任地・京都より、本社に戻ってきた。
新たな部下の新入社員・大町久美子の、才覚と大胆さをあわせ持つ姿に、島は魅かれ始める。
ある日彼女に、初芝電産会長・木野とのコネクションがあることが解る。
島は興味を持ち、彼女の経歴を調べ始めた。
するとその影には、先代会長・故吉原初太郎の姿が浮かんできた。
島は謎に満ちた彼女に警戒心を抱きつつも、次第にその魅力に引き込まれていくのだった。
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